
BraveブラウザにVPN機能があるらしいけど、使えるの?
実際の使用感はどうなんだろう?
使っている人の評判やレビューが知りたい。
このような方へ。
Braveは、プライバシー保護を突き詰めた知る人ぞ知る新しいブラウザサービスです。
ユーザーのデータを収集する既存のブラウザを嫌う人たちは、広告を表示しないBraveブラウザへの移行を始めており、世界中の利用者は5000万人を超えました。
また、広告の設定次第ではBATトークンが獲得でき、ブラウザを使うだけで稼げるので利用者は増加中。
前置きが長くなりましたが、次世代ブラウザ筆頭のBraveが提供するVPN機能がBrave firewall+VPNです。
VPNとしてはまだまだ発展途上なサービスではありますが、ポテンシャルは高そうなので試してみました。
今回は、BraveVPNを実際に使ってみたレビューとネット上での評判、また購入から使い始めるまでの設定手順を解説しています。
BraveVPNを使ってみた実際のレビューと評判調査

まずはじめにBraveVPNの概要をサクッとまとめておきます。
- 個人情報の保護に特化
- スピードは速め
- バッテリー持ちが良い
- 最大5台まで同時接続可能
Brave VPNの概要は以上です。
それではまずは実際使ってみたレビューから見ていきましょう。
BraveVPNを使ってみた実際のレビュー
- プライバシー保護は厳重
- スピードが速め
- VPN接続時のバッテーリー持ちが良い
- 地域制限の解除が弱いので動画視聴向きではない
- 料金設定が高め
- 現在はiOS版のみ
- サポートが使いにくい
- サーバーが少ない
- 接続までの時間が若干長い
- 本社がアメリカなので個人情報保護の観点で若干の疑問が残る
一つずつ見ていきます。
プライバシーの保護は厳重
Braveブラウザが利用者のプライバシー保護を一番に考え、広告やクッキーを排除しているサービスなので、そのBraveが提供するVPNサービスのプライバシー保護は厳重と考えるのが妥当です。
BraveはGuardianというVPNサービスと提携しており、VPNサービスの管理はGuardian側が行なっていると考えられるのでGuardianのプライバシーポリシーを確認してみると、VPN接続に関する利用者の情報は保持しないと記載されていました。
We do not log user’s sessions while connected to our VPN servers.
Guardian
また、メールにて「ノーログポリシーで運営しているのか」「利用者の情報は収集しないのは確かか」についてサポートに問い合わせてみると、
We do not store customer logs, no. All users are anonymous when connecting to our servers.(利用者の利用データは決して保持しません。全ての利用者はサーバーに接続している間匿名です)
と、上記のような回答が来たのでVPN利用中の匿名性・プライバシーの保護に関しては信用できるのかなと。
一点、支払い方法についてですが、現状はアップルストアでの支払いとなります。より匿名性を強化するという視点だと、暗号資産での支払いもできるといいのかなと感じました。Braveの厳重なプライバシー保護に加えて、暗号資産での支払いが可能になるとより匿名性が増すので、今後に期待です。
公式サイトによると、BAT(Braveが発行している暗号資産)での支払いを将来的には考えているようですね。ブラウザを利用して貯めたBATでVPNの支払いが賄えるようになると面白そうです。
スピードが速め
速度調査 | ダウンロードMbps |
---|---|
VPNなしの速度 | 31.81 |
Brave VPN | 28.32 |
NordVPN | 31.25 |
ExpressVPN | 29.81 |
Surfshark | 29.13 |
BraveVPNの速度をVPN業界で有名な3社と比べてみました。
結果としては、そこまで速度に大差はありませんでした。
業界最速のNordVPNはやはり速かったのですが、他2社とBraveVPNの差は誤差レベルです。
速度に関しては問題ないのかなと。
VPN接続時のバッテーリー持ちが良い
VPN接続をしている場合、利用していない時と比べて余分な機能を使うのでバッテリーの消費が少し早く感じることがあります。
その点、Braveはブラウザ自体が広告の表示をしないようになっているので、その分バッテリーの節約となるわけです。
地域制限の解除が弱いので動画視聴向きではない
BraveVPNは地域制限の解除にはあまり力を入れていないようで、制限がきつい以下の動画配信サービスの利用はできませんでした。
- Netflix
- Hulu
- Amazonプライムビデオ
スピードは速いので動画視聴でも利用できたら良かったのですが、残念ながらBraveVPNは動画視聴向きでありません。
ヤフーの利用など制限が軽いものやネット検索程度であれば問題ありません。
地域制限に強く動画視聴向きのVPNサービスはNordVPNがおすすめ。
【2023年比較】
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NordVPNの評判と実際の使用レビューまとめ【15社比較してわかったこと】
料金設定が高め
BraveVPNの料金設定は他社と比較すると高めに設定されています。
料金比較 | BraveVPN | NordVPN | ExpressVPN | Surfshark |
---|---|---|---|---|
1ヶ月プラン | 9.99ドル(約1,230円)/月 | 1,507円/月 | 12.95ドル(約1,605円)/月 | 1,793円/月 |
6ヵ月プラン | なし | なし | 9.99ドル(約1,238円)/月 合計:約7,433円 | なし |
1年プラン | 合計:99.99ドル(約12,388円) | 627円/月 合計:7,524円 | 6.67ドル(約827円)/月 ※+3ヶ月無料=15ヶ月 合計:約12,393円 | 502円/月 合計:6,629円 ※2年目からは7,522円 |
2年プラン | なし | 418円/月 合計:10,032円 60%オフのセール中 | なし | 314円/月 合計:7,522円 ※2年経過後は1年毎に7,522円 |
VPN業界では高級品とされているExpressVPNと同じ料金設定。
総合的にどちらの方が使いやすかを考えると、私はExpressVPNの方が使いやすいと感じています。
また、より低価格で高品質なNordVPNの方がBraveVPNと比べると選びやすいのかなと、実際に使ってみて思いました。
現在はiOS版のみ
BraveのブラウザはPCからスマホまで幅広く利用可能なのですが、VPN機能についてはiOS(Mac/iPad/iPhone)版のみリリースされています。
公式Twitterでは、4月14日にAndroid版アプリbeta版検証のためのボランティアを募集していたので、Android版も開発中ではあるのですが、現状はまだ使えません。
開発中なので仕方がないですが、自由にデバイスを選べない点には不自由さを感じてしまいました。
サポートが使いにくい
Braveのサポートは、メール対応とコミュニティで質問するという2つの方法が用意されています。
VPNサービス業界ではチャットサポート(担当者が年中無休でリアルタイムに対応してくれる)が主流なのですが、BraveVPNはチャットサポートを採用していません。
サポートが必要なケースは、今すぐ問題を解決したい場合が多いかと思うので、すぐに回答が期待できないサポートだとモヤモヤしてしまいます。
コミュニティでは日本語のサポートもあるのですが、大部分の質問や回答は英語で行われているので英語が苦手な方は使いにくいと感じるかもしれません。
また、iOSアプリからサポートへメールで問い合わせを送ろうとした所、以下のように表示されメールが送れず質問ができませんでした。

カスタマーサポートはサービスを利用する上で安心感を保証する大切な部分なので、早めの復旧を期待してます。(もしかしたら私が格安SIMを利用しており、キャリアのメールを利用していないことが原因かもしれませんが、、)
その後BraveVPNの運営元であるGuardianのサポートに連絡してみたのですが、数日経っても音沙汰がありません。Braveの公式サイトには24時間365日のサポートと記載があったのですが、メールに関しては現状いつでも連絡がつくということはなさそうです。
後日、メール送信から2日後に返信が返ってきました。
使えるサーバーが少ない
BraveのVPNはまだまだ利用できるサーバーエリアが少なく、日本を含め13エリアしか利用できません。
- オーストラリア
- カナダ
- フランス
- ドイツ
- 日本
- オランダ
- シンガポール
- スペイン
- スイス
- アメリカ中央
- アメリカ東海岸
- アメリカ西海岸
- イギリス
一方、一般的なVPNサービスは60-100以上のエリアをカバーしているのが普通ですので、利用用途に合わない可能性は高そうです。
接続までの時間が若干長め
BraveのVPN機能はブラウザアプリの中にあり、以下のようにオンオフで切り替えます。

VPN接続をオンにする際の時間が約10秒ほど、と少し待ち時間があります。
一方、NordVPNなどの他社は3−5秒ほどで接続できますので、比べると少し煩わしく感じました。
本社がアメリカなので個人情報保護の観点で若干の疑問が残る
VPNサービスを契約する際にはファイブアイズなどの情報共有同盟国に本社があるものは避けるのが基本です。
上記国内ではネット利用状況に国がアクセスすることが可能で、国が情報提供を求めた場合VPNサービス側は逆らえません。
VPNを利用してやましいことするわけではないのですが、ファイブアイズ等に加盟しておらず、情報開示に関して法的拘束力のないバージン諸島やパナマなどに本社をおいているサービスの方が安心して利用できます。
Brave VPNはファイブアイズ同盟国のアメリカに本拠地をおいているので、個人情報の収集はしないと宣言してはいますが、少し不安が残ります。
- プライバシー保護は厳重
- スピードが速め
- VPN接続時のバッテーリー持ちが良い
- 地域制限の解除が弱いので動画視聴向きではない
- 料金設定が高め
- 現在はiOS版のみ
- サポートが使いにくい
- 使えるサーバーエリアが少ない
- 接続までの時間が若干長め
- 本社がアメリカなので個人情報保護の観点で若干の疑問が残る
メリット・デメリットで振り分けてみるとデメリットが目立ちましたね。
サービスのコンセプトはいいのですが、実用性を考えると、現段階ではVPNを専門としている会社のサービスを使った方が良さそうです。
次にネット上での評判を見ていきましょう。
BraveVPNのネット上での評判は?
Braveはブラウザとしての知名度は徐々に出てきていますが、VPN機能としてはまだ認知されていないようで参考になる評判はほとんど見つかりませんでした。
少数ですが、一応評判を載せておきます。
訳:Mozilla VPNとBraveVPNがダメな理由。利用できるエリアが限定されている。MullvadやGuardianと比べるとスピードが遅い。価格の割にサービスが充実していない。暗号資産での購入オプションがない。
訳:BraveブラウザーとSurfsharkみたいな格安VPNを組み合わせるのはどう?
訳:BraveのVPNを購入したのですか、それともVPN機能は付属しているのですか?私はBraveを持っていますが、あまり使っていません。VPNとブリッジでTorを使っています。
調査してみた結果、Braveのブラウザーは利用しつつ、他社の低価格なVPNを組み合わせて利用している人をよく見かけるなと感じました。あとは、まだまだ認知が低いなと。
確かに、BraveのVPNは価格が高いですし、値段の割にVPNとして使いたい機能は他社に追いついていません。
対象がiOSユーザーに限定されていたり、地域制限がなかなか解除できなかったり、サポートが使いにくかったり。
VPN業界では通常搭載されている機能やサービスが導入されるまでは、Brave firewall+VPNをVPNとして購入するこれといった理由はないのかなと。
しばらくはブラウザはBrave、VPNは他社のより安く使いやすいサービス、といった使い方をする人が多くなるのかなと予想しています。
BraveVPNの使い方や設定など
BraveVPNの購入手順から設定方法についてはBraveVPNの使い方と設定方法を解説にて図解していますので、参考にしてください。
BraveVPNのレビューと評判をまとめると、まだ積極的に使っていくメリットはない。

要点をまとめます。
- BraveVPNはプライバシー保護に特化しておりスピードも速い。
- 一方、他社が標準搭載している機能やサーピスが使えないことが多く、デメリットが目立つ
- 実用性を考えるのであれば、Braveブラウザ+既存のVPNサービスの組み合わせが現状はベスト
次世代のプライバシー特化のブラウザが提供するVPNサービスとあって、期待していたのですが、まだまだ発展途上でした。
しかし、ポテンシャルは高いので今後のアップデートが楽しみです。
現状は、BraveVPNよりも低価格で、デメリットを全てカバーするNordVPNとBraveブラウザの組み合わせが使いやすいですよ。
【2023年比較】
NordVPNの使い方を登録方法から詳しく解説【実際に購入済】
NordVPNの評判と実際の使用レビューまとめ【15社比較してわかったこと】
今回は以上です。
少しでも参考になれば幸いです。
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