ESTAの取り忘れで入国拒否されそうになった話


本記事では、私が世界一周中に空港でやってしまった失敗談、ESTAの未申請で危うくニュージーランドに入国ができなくなるところだったという話をご紹介します。

そもそも皆さんはESTAというものをご存知でしょうか?アメリカへの渡航経験がない方には、聞き馴染みのない言葉かもしれません。

【ESTAとは】

アメリカへ入国の際、パスポートとは別に申請が必要な電子渡航システム


ESTAは申請後72時間以内に審査結果が出ると公式のページに明記されており、渡航の3日以上前に済ませておくというのが、ESTAと検索すると一般的に得られる、押さえておくべき情報の一つです。

私は石橋を何回も叩いて渡るような性格なので、ESTAのことはもちろん事前に調査済みで、ウキウキしながら空港に到着した時に悪夢のような事件が起きました。

・・・勘の良い方ならもうお気づきでしょうが、

ESTAはアメリカへの登行の際に必要になる申請なら、
ニュージーランドは関係ないのでは?

そう思った方は、私と同じミスを犯す可能性大なので、この話必読です。以下実際に事が起こった経緯を説明していきます。

世界一周の出発の日

事件は世界一周のスタート地点、名古屋セントレア空港で起きました。私は世界一周の一ヵ国目をニュージーランド、二ヵ国目をコスタリカと決めて、チケットは購入済みでした。このルートを取る人も中々いないと思いますが・・・汗
内訳は以下の通り。

〈行きのチケット〉
・名古屋~東京
・東京~オークランド
・オークランド~クライストチャーチ

〈ニュージーランド出国のチケット〉
・オークランド~ヒューストン
・ヒューストン~サンホセ(コスタリカ)


もちろん、ESTAのことは知っていたので、まあニュージーランドの出国1週間前くらいに申請をしようと頭の片隅にはこの情報を入れていました。この判断が間違いの始まりでした。

そんなワクワクに包まれた出発の第一関門中部国際空港を出発して、東京に到着し乗り換え。ここで航空会社が変わるので、チェックインをし直さなくてはなりませんでした。

予定通りにことは進み、ニュージーランド航空のチェックインカウンターに並び始めました。待つこと30分ようやく僕の番が回ってきて、パスポートを提示。

私は何度が海外に渡航経験があったので、少しこなれた雰囲気を醸し出して、調子に乗っていたのかもしれません。

そんな折、カウンターのスタッフに、「帰りのチケットは取得済みでしょうか?」と聞かれました。

ニュージーランドからコスタリカへは別の航空会社のチケットを購入していたので、出国の分の情報が確認できないんだなと、ピンときた私はe-ticketを見せると、

カウンターの女性ESTAの申請ってされていますか?

寝耳に水のESTAの申請??

まさに寝耳に水のカウンターパンチをくらいました。

私「(んんん、、、なんですと?これから向かうのはニュージーランドなんですけど←心の声)」

僕「えっ、、、ESTAの申請って“アメリカ入国”の3日前あたりにすればいいんですよね?


女性「通常そうなんですが、この場合ニュージーランド出国の際の乗り継ぎでアメリカに行かれますよね?」

女性「そうしますと、ニュージーランド入国の際に確認できるニュージーランド出国チケットの有効性も併せて日本出国前に確認する必要がありまして、日本は出国できてもニュージーランドで入国拒否をされる恐れがあります。

僕「…フリーズ」
要するにこういうことだったのです。

  • ニュージーランドに入国する際にはニュージーランドの出国チケットが必要。(というか基本的に日本を出て海外の国へ入国する際には出国チケットが必要)
  • 出国のチケットの乗り継ぎ先のアメリカへの入国が、ESTA未申請の状態だと確認が取れない
  • ニュージーランド出国予定の確認ができないうちは、ニュージーランドへの入国が受け入れられない可能性がある。

上記の理由でニュージーランドへの入国ができない可能性があるとのこと。

第三国へ向かうために米国内の空港にて飛行機を乗り継ぐ場合であってもESTAの申請が必要となります。出発をされる前にESTAの申請をして認証を取得しなければ、米国への入国審査の際や飛行機の搭乗自体を断られるケースも起こってしまいます。

渡米される際、または乗り継ぎのため米国内の空港に降り立つ際には、必ずESTAの申請を行いましょう。” 

引用:esta公式HP

以上の理由から、日本からニュージーランドへのフライト当日よりも、3日以上前にESTAを取得しておく必要があったというわけです。

完全にやらかしていました。出国もできずに世界一周の出鼻をくじかれることになるとは思いもしていませんでした。変な汗がとめどなく流れてきて、私の顔は間違いなく青ざめていたことでしょう。

そこで超仕事ができる担当者の方が助け舟を出してくれました。

女性「今から取得しましょう。運が良ければ日本出国前にESTAが取得できます。

僕「え?そうなんですか!!わかりました。」

それから、神対応のニュージーランド航空の職員さんに助けられ、20分程で申請を終えました。まだニュージーランド到着まで時間もあるので、それまでにESTAが取得できていればいいわけです。それでも不安はぬぐい切れませんでした。

女性は「できるだけ早い取得ができるようお祈りします。おそらく問題なければ2時間くらいで取得できるはずなのですが

と勇気づけてくれたが、やはり我々ではどうすることもできません。すべてはアメリカのESTAの審査担当の職員又はシステムに託されたのでした。

予想外の出来事で時間をロスした私は、搭乗口へと急ぎ、そこからは何の問題もなくスムーズに事が進み、搭乗口には50分前には到着していました。そこで一応メールを確認してみると、

「Check your Esta Status 認証は承認されました」と審査が終わり、ESTAの取得を知らせるメールが来ていました。なんと30分でESTAの取得ができたのです。

あっけに取られて、肩の力が一気に抜け落ちました。安堵と共に喜びがこみあげてきました。そうして私の旅は冷や汗で湿った変なにおいと共に始まったのでした。

結果と教訓

ESTAは最速30分で取得できます
米国内の空港にて飛行機を乗り継ぐ場合であってもESTAの申請が必要


しかし、私の場合はおそらくかなりラッキーなケースですので、これから旅行に出かける方は出発の3日以上前にはESTAを申請をして、変な汗をかくことなく快適な空の旅をお楽しみください。

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