2020年10月19日にSurfsharkのWireguardが正式にリリースされました。
現状ではAndroid・Windows・iOS・macOS・LinuxにてWireguardプロトコルが対応しています。
現在Surfsharkを利用中の方はアプリをアップデートするとWireguardがデフォルト設定となります。
次世代のプロトコルとして注目されているWireguardにSurfsharkが対応してくれたので、実際の使い心地はどのように変化したのか、使用レビューを共有していきます。
そもそもWireguardってなに?
WireGuardは新しいオープンソースのVPNプロトコルのことで、2017年にLinux用として開発されて以来、次世代のプロトコルとして注目されてきました。
現在VPNサービスではOpenVPNが主流で、多くのVPNサービスではデフォルト状態でOpenVPNの利用が設定されているかと思います。
しかし、OpenVPNは20年以上前に開発されたプロトコルであり現在の時流にあっていないとも言われています。
一方、WireGuardは従来のOpenVPNと比べて容量がとても少なくシンプルに設計されており、より高速・より安全・より安定した接続が可能になります。
パフォーマンスや接続速度がOpenVPNと比べて最大4倍優れているという結果も出ていることから、Wireguardは注目を浴びているのです。
そんな期待値の高いWireGuardにSurfsharkが対応したので、実際に使って見ました。
SurfsharkのWireGuardを実際に使ってみた感想・レビュー

SurfsharkのWireGuardを実際に使ってみて感じた従来との違いは以下の3点です。
- VPNサーバーへの接続スピード
- 海外から日本のサーバーへ接続の際のスピード
- 国内のサーバーへ接続の際のスピード
一つずつ見ていきます。
VPNサーバーへの接続スピード
まず最初に感じた違いはVPNサーバーへの接続スピードの速さです。
Surfsharkの接続スピードの速さは以前から他のVPNサービスと比べても速かったのですが、WireGuardを利用した状態だと1秒かからないほどの速さになっていました。
Windowsのアプリでの体感ですが、OpenVPNへの接続へは5秒~10秒ほど。
WireGuardへの接続は約1秒ほどで完了しました。
VPNサービス利用時のスピードももちろん大切ですが、VPNサービスに接続するまでのスピードも速ければ速いほど使いやすいです。
接続を待つ時間って積み重なると意外と結構な時間待っていることになりますからね。
海外から日本のサーバーへ接続の際のスピード
海外から日本のサーバーへのスピードはOpenVPNと比べるとなんと遅くなっていました。
主にダウンロードスピードを比較したのですが、従来のままOpenVPNで接続した方が速い結果となりました。
- VPN接続前の速度:56.78Mbps
- 測定日:2020年10月21日23:00
速度比較(ダウンロード) | OpenVPN(UDP) | Wireguard |
---|---|---|
フィンランドから日本のサーバー | 43.24Nbps | 40.15Mbps |
Wireguardのほうが速くなると期待していたのですが、海外から日本サーバーへの接続ではまだOpenVPNのほうが速いようです。
試しに別の国のサーバーへも接続してみました。
速度比較(ダウンロード) | OpenVPN(UDP) | Wireguard |
---|---|---|
フィンランドからNYのサーバー | 47.83Nbps | 44.92Mbps |
ニューヨークへ接続してみましたが、OpenVPNのほうが速度が出ていますね。
速度比較(ダウンロード) | OpenVPN(UDP) | Wireguard |
---|---|---|
フィンランドから韓国のサーバー | 17.06Nbps | 15.16Mbps |
韓国への接続でもOpenVPNが速いです。
全てのサーバーを調査したわけではありませんが、Wireguardは国をまたいでの利用だと速度は落ちるようです。
国内のサーバーへ接続の際のスピード
それでは国内サーバーの利用ではどうでしょうか。
速度比較(ダウンロード) | OpenVPN(UDP) | Wireguard |
---|---|---|
フィンランドからフィンランドのサーバー | 49.28Nbps | 55.84Mbps |
なんと、めちゃくちゃ速かったです。
VPN接続前の速度が56.78Mbpsですので、98%のスピードを維持できています。
現在はフィンランドに滞在中ですので、日本でのスピードは分かりませんが、おそらく国内のサーバーへ接続した際にはOpenVPNよりも高速になることが予想できます。
なるほど、現状でのSurfsharKのWireguardの使い道が見えてきましたね。
- 国をまたいでのVPNサービスの利用:OpenVPN
- 国内でのVPNサービスの利用:Wireguard
まとめ:SurfshakのWireguardは確かに軽いし速い。

記事のポイントをまとめておきます。
- まずVPNに接続する際のスピードが5倍~10倍ほど速くなっている。
- 海外からの接続だとまだOpenVPNのほうが速い。
- 国内サーバーへの接続は大満足。速い!
現状のWireguardの使い方としては、国内サーバーへの接続の際はそのままWireguardを利用し、海外への接続もしくは海外からの接続の場合はOpenVPN(UDP)へ戻す、が正解かなと。
うまく使い分けることで、常に高速でVPNサービスを利用することができますよ。
Surfsharkは成長スピードが速いVPN会社ですので、これからどんどん改善を繰り返しより使いやすくなることは間違いありません。
おそらく早い段階で、Wireguardの国をまたいでの接続もOpenVPNより早くなると予想しています。
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