アメリカ横断5日目
久々のベッドで熟睡。
正直ベッドをもっと味わいたかったですが、ヒッチハイクを早くから開始したかったので7:00に起床しました。クイーンサイズのベッドに2人で仲良く寝ました。
きっとゲイだと思われたんだろうなー。ま、いいや。
モハメッドさんが朝食を作ってくれたので有り難く頂き、ウクレレとラップのフリースタイルセッションで感謝の気持ちを伝え9:00に家を出ました。
彼は本当に優しくていい人でした。
Pittsburgh(ピッツバーグ)に行く予定のがある人でカウチサーフィンしてみたい人がいましたら紹介しますよ。
モハメッドさんの家からキックボードでヒッチハイクポイントまで行き、高速道路の入り口にてヒッチハイクを開始。誰が止まってくれるのかわわからないけど、誰がきっと止まってくれると分かっていると、ワクワクします。
開始10分程で1台目マイクさんが僕達を拾ってくれました。

彼はとても物腰が柔らかく、優しい雰囲気な人だった。精神的な問題で社会的になかなか働けない人達の支援をしているのだそうです。そんな彼にMclauglinという地元の隠れ家ウィスキーのお店を紹介してもらいました。これぞヒッチハイクの醍醐味ですね。ローカルを堪能しました。

かぼちゃベースの甘いウィスキーで上には生クリームが乗っているお酒を頂きました。
朝っぱらからお酒飲んで最高の出だしです。
ステキな醸造所を後にして彼はSheetzというファストフード店で降ろしていただきました。
なんとここでは1ドルでホットドッグが2つも食べられるのです。なかなかイケるホットドッグを頬張りながら体力を回復し、高速道路の入り口までキックボードで移動してヒッチハイクを再開しました。
20分程経過。
本日2台目はトリシャさんが止まってくれました。
なぜ僕らを乗せてくれたのかを聞くと、彼女は以前ヒッチハイク旅をしており、ヒッチハイカーを見つけたら乗せてあげる事にしているのだからだそうです。
交渉の結果、僕らの書いた行き先より彼女の家の方が目的地に近いとの事で、Hermitageというオハイオ州との州境近くまで送ってもらえる事になりました。さらにありがたいことに、
“お腹は空いていない?シャワー浴びていく?”
と気を遣って頂き、シャワーは昨日しこたま浴びれたので、お言葉に甘えて昼食だけご馳走になる事にしました。
20-30分のドライブを終えて彼女の家に到着しました。
彼女はアメリカ映画で見たことあるようなザ・トレーラーハウスに住んでおり、家庭菜園や鶏、鴨も飼育しながら自然に近い距離で生活していて、大変好感が持てました。

家の中に入ると、大きな3匹の犬と2匹の猫のお出迎え。相当興奮していたようで、走り回るは吠えるわ、舐めるわ、転がるわ。カオスでした。笑
彼らとじゃれあいながら料理が出来上がるのを待ち、トリシャさんお手製のチーズインスクランブルエッグとカリカリに焼いたベーコンを頂きました。これが信じられないくらい美味しかった。
本当に本当にありがとうございました。
人との出会いを求める旅の方法を選択する事で、1人でバックパッカーをしてホステルに泊まりながら旅をしていた時には想像もしなかった人との出会いと、人の優しさに触れる機会を頂いています。本当に感謝です。
トリシャさんは車の中で、
“ありがとう”
と何回も言ってくれました。
どうして?僕らの方がありがとうなのに。
事情を聞くと、僕らを乗せてくれる前に旦那さんとケンカをして、少し気持ちがが落ち込んでいたのだそうです。僕達と話し笑う事で、昔ヒッチハイクをしていた頃を思い出し、少し元気になれたと話してくれました。
ただやりたい事をやっているだけの僕達の行動が、人の役に立つ事があるのか!と実感しほっこりとした気分になりました。
やりたい事を本当に楽しんでやるだけで、周りの人にもエネルギーを与える事ができる。
という事を学びました。
やりたい事がある人はどんどんやっていこう!
トリシャさんには、州をまたいだ大通りの高速道路の入り口まで送って頂き、マックの横でヒッチハイクを再開しました。
オハイオ州上陸。

気持ち新たにヒッチハイクを再開。
30分経過。1時間経過。
、、、反応が悪いです、、、
それでもまだまだ粘っていると、、ポリスが、、、
早くもアメリカ2度目のポリス。オッケーオッケー前回同様話を聞かれて、あわよくばまた良い感じの所まで乗せてくるやつでしょ。とたかをくくっていたらなにやら空気感が前回と随分と違いました。
ポリス “ここはヒッチハイクは禁止なんだ。”
僕たち ”えーーーーー!!まじっすか!!聞いてないよー。
事前情報によると、オハイオ州は厳密にはヒッチハイクは禁止でないはずだったのですが。
僕らは法律を破るようなことはしたくないですし、法律を遵守しながら楽しんでいるのです。
一度マックに避難して、作戦を練り直しました。
もう一度調べてみるがやはり違法ではないようです。
ポリスによると縁石よりも内側でのヒッチハイクはダメなのだそうなので、この芝の上で再開する事にしました。言われた事は守ります。

それでも注意されるのは気分が悪いので早いところ次の車を見つけたいなーと、願いを込めながらヒッチハイクを続けると後ろのマックの駐車場から声が聞こえました。
“乗ってくかい?”
捨てる神あれば拾う神あり。急いで彼の車に近寄ると、、、

、、、衝撃でした!
お分かりでしょうか。テレビでよくみるゴミ屋敷とよく似た光景が。
乗せてくれる人を悪く言うつもりは全くありませんが。これはどこからどう見ても
ゴミ屋敷です。
僕らは焦っており、背に腹はかえられないと、ゴミを掻き分け車に乗り込みました。百聞は一見にしかず。乗り心地は悪くありませんでした。
彼は自分の事をレインボーベアーと名乗りレインボーというヒッピー集団の一員だと説明してくれ、話も弾みました。20分のドライブの後、彼は唐突に僕らを高速上で降ろし、立ち去ってしまいました。
、、、ん、、、?
これはまずい。これは違法です。アメリカでは高速道路上でのヒッチハイクは違法なのです。
しかし、高速上のインターチェンジで降ろされた僕らにはなすすべはありませんでした。下道に降りる道も見つからず、車は100km以上出ており、非常に危険な場所です。
レインボーベアーは

“大丈夫だ!全く問題ない!” と言っていましたが、恐怖でした。
さっさと抜け出して下道に降りたいと強く願いながら、懇願するようにヒッチハイク再開。
30分経過。
全くダメ。スピードが速すぎで止まってくれる気配がしません。
あーヤバイなー。と思っていると遥か遠くで車が停まっていました。
キターー!!
急いで駆け寄り承諾を得ました。
本日4台目は仕事帰りのジョーさんです。

彼は僕らの行き先と全く同じVeronaだと言うことで乗せてくれました。
15分のドライブの後Sheetzに降ろしてもらいました。ありがとうジョーさん!!
僕らの味方Sheetzで腹ごしらえをして、ここからはToledoを目指します。
そうそう今日もカウチサーフィンのアポが取れているので、なんとしてもtoledoに辿り着かなければならないのです。toledoまではあと150km。時刻は17:30。
ギリギリいけるかなーというところ。 気合を入れて高速入り口付近の芝生の上でヒッチハイクを再開。芝生の上大丈夫説を信じて。
30分経過。よし歌いながらやろう!
ウクレレを取り出し陽気にやっていると反対車線の車が窓を開けて反応してくれていました。
手ごたえはいい感じでした!その調子だ。よしきた!!
ポリスが!!
芝生の上もダメなんですか?道にも出ていないのに?と思いつつ話を聞いてみると、彼の見解ではダメらしいです。
流石にヘコみ打開策を考えるも浮かばず、バス停へ送ってあげると言われて、送って頂きました。
“Ok guys, take a bus here. I don’t know what time bus is coming”
オッケー君達。ここでバスに乗るんだよ。まぁ何時にバスが来るかは俺知らないけど。
は?それ来ない可能性もあるってことだよね?
彼は早くおうちに帰りたかったのでしょう。
気持ちを切り替えて次の策を考えていましたが、良い案が浮かばず、仕方なくマックへ逃げ込みました。2人で話し合うも、疲労と睡魔で話し合いにならなかったので、今日はとりあえずここで寝ることにして、明日また考えることにしました。
せっかくアポが取れていたToledoのホストには丁寧に断りを入れておきました。
会ってみたかったなという残念な気持ちを押し殺して、キャンプが出来そうな安全地帯を探し、高速入り口横の林の中でキャンプをする事にしました。

明日からの不安に押しつぶされそうな中、眠りにつきました。
続く。
本日到着地点: Twinsburg
本日走行距離: 110km
本日乗車台数: 4台
累計走行距離: 510km
累計乗車台数: 8台
コメント