フィンランドはラップランド地方に位置するレヴィ(Levi)は、ラップランドでは有数の観光地の一つ。らしいですが、正直私は知りませんでした。
フィンランドの中でも特にラップランドという言葉の響きに妙な魅力を感じていた、私。
ディズニーランドとかトゥモローランドとかランドってつくとワクワクしません?
特に調べたこともなかったのですが、なにか不思議な力を発していたラップランド。
いつか行けたらいいなと思っていたのですが、今回ちょうどラップランドはレヴィに出張で出かける友人に一緒に連れてきてもらいました。
ラッキー。
予定は特になかったのですが、調べてみるとハイキングコースが無数にあるじゃないですか。
スキーやオーロラ鑑賞が有名なレヴィですが、実はハイキングコースもとっても魅力的。
私は登山やハイキングには目がないので、色々と歩いてみた記録を残しておきます。
今回はレヴィに1週間泊まり込み面白そうなハイキングコースを歩いてきたので、レヴィでは外せないトレイルルートをご紹介しますね。
出発:ユバスクラ8時
到着:レヴィ19時
※合計11時間ほどのドライブ
※サンタクロースの故郷と言われるロバニエミから車で約2時間
【フィンランド】レヴィ(Levi)で楽しめるハイキングコース
- Ice Age コース
- Mating コース
Ice Ageコース
- 所要時間:4時間程
※4時間から5時間あたりが目安。 - 出発時間:10時から14時
- コース距離:11キロ
- コース概要:標高531メートルのレヴィ高原を左回りで一周するコース。
Ice Ageコースではいきなり急な坂道が30分程続来ます。
レヴィの中心地からから見えるスキーのリフトが行き交う丘を登るところからスタート。
標高は531メートルあり一気に登るので傾斜はかなりのもの。きついです。
30分程登るとラップランドの地平線が見渡せるようになります。
ここからは青と白の丸いマークを目印に進みます。
しばらく進んでいくと分岐点があるので、左へ。
ここからレヴィ高原を左回りで1周していきます。
ハイキングコースの右手には岩がごつごつと積み重なっており、日本でいうところの標高2,500メートルあたりの雰囲気を感じました。
前半は小雨と風が吹きつけてきており、体感温度は0度ほど。
かなり寒かったです。
紅葉の時期ということもあり、色のコントラストがとてもきれいでした。
足元には真っ赤になったベリーが敷き詰められています。
トイレは途中2か所ありました。
焚火スペースや、休憩所も。
最後には雨が上がり、少し日が差しました。
幻想的な光景に世界の広さを感じました。
終始きれいなハイキングルートでしたが1点、スキーのリフト、ロープウェイがいたるところに出現するので、100%自然には浸れ無かったのが残念。
約4時間ほどで村まで戻ってきました。
ネットの情報だと、9キロとなっていましたが、実際は11キロほどですのでご注意を。
Mating コース
- 所要時間:4時間半
※4時間半~6時間くらいが目安 - 出発時間:11時から15時半
- コース距離:15キロ
※開始1キロほどで分岐がある。 - コース概要:katka山を右・左回りで一周する
- 左回り:山に先に登るコース。
- 右回り:平地を先に歩くコース
Matingコースでは赤と白のマークを目印に進みます。
あいにく天候に恵まれず雨の降る中スタート。
レヴィの中心からハイキングコースの入り口までは1キロほど。
そこからさらに1キロほど進むと分岐点が現れます。
私たちは先に山に登る左回りのルートを選びました。
いきなり傾斜はけっこうきつめ。
しかし、500メートルほどなので、山歩きに慣れている人であればサクッと登れるかなと。
登ってしまうと30分から1時間程。稜線歩きになります。
紅葉で色づく植物が奇麗で息をのみます。
緑・黄色・赤・オレンジ。まるで絵本の中の世界のようでした。
山頂には焚火小屋があり、雨風をしのいだり、火をおこすこともできます。
※晴れているとこんな感じで全体が見渡せます。
山歩きは2時間半ほどで終わります。
そこからは少し沢を下るルート。
右側にはフィンランドでは珍しく透明度の高い水が流れていました。
水辺を超えると折り返し地点の標識。
ここからレヴィのセンターまでは比較的平坦な道が6キロほど続きます。
さらに歩きたい人は、奥に2山ほど続くので歩き続けることも可能。
しかし、20キロほどのコースになるので、キャンプ必死です。
レヴィへの道では今上ってきた山を見ながら、紅葉で色づく森を抜けてい来ます。
山頂から別ルートを選ぶと、湖横に出られるコースもあります。
最後は膝や腰が痛くなってきました。
全長で15キロとすこし長めのコースなので、時間に余裕をもって出かけたほうが良いですよ。
その他の魅力的なコース
今回紹介した2つのコースは、レヴィでも簡単な部類のコースです。
とはいえ、普段なかなかあるかない距離を歩きますので、普段から鍛えていない人には少しハードかもしれません。
私はもともと膝を痛めがちなので4日目にひざを痛めてハイキング続行を断念。
しかし、まだまだ魅力的なコースはあります。
Life Of The Past Trail
Life Of The Past Trailはice ageコースよりも広くレヴィ高原を歩くコースです。
全長で18キロとありますが、おそらく20キロほどのコースでしょう。
1日かけて歩く計画をおすすめします。
Pallas-Yllästunturi国立公園を歩く
Pallas–Yllästunturi Nationalparkがレヴィセンターから約30キロほどの場所にあります。
バスで行けないこともないですが、運航スケジュールがとてもタイト。
出来ればレンタカーで行くことをおすすめします。
Pallas-Yllästunturiでは3キロ~500キロまでのロングトレッキングを楽しむことができますよ。
- Varkaankurunpolku Nature Trail :3キロコース
※お子さんがいる家族だと3キロくらいがちょうど良いのでは。 - Taivaskeronkierros Circle Trail:8キロコース
※日帰りだとちょうどよいコースです。 - Hetta-Pallas Hiking Trail :50キロコース
※1泊2日の予定で行くのが無難です。
まとめ:レヴィのハイキングコースから見る紅葉は、おとぎ話の世界を彷彿とさせるほど幻想的。
9月中旬のこの時期はフィンランド国内の旅行者が多いそうです。
夏のベストシーズンからは少しずれていますが、紅葉は日本のものと負けず劣らず素晴らしいものでした。
実は、ラップランドは世界で一番空気が奇麗な場所ともいわれています。
ハイキングとは言わずとも、ただ湖のそばを散歩するだけでも新鮮な空気が体中をめぐる感覚を味わえますよ。
想像以上に広大なラップランド。
1週間では全然足りなかったので、また是非足を運びたい場所になりました。
コロナの影響でなかなか海外への渡航が難しい日々が続きますが、コロナ終息後はぜひ訪れてもらいたい場所です。